森の宝石「粘菌」の未知なる美しさに魅了され、
その感動の輪は脈々と広がっていく。

粘菌の、アメーバ状に広がる様(変形体)は、目の前の餌によって、素早く広がり大きくなったり、時には歩みを止め、立ち止まり、退却したり、でもまた別の道を突き進むこともある。

摩訶不思議な予測できない動きを魅せてくれるわけですが、生き生きと脈動し、広がりゆくその姿は、なんとも美しく、溢れ出る生命力を感じます。

その姿を自身と重ね合わせ、 今の私の感情ものせて、生き様を伝え広げて参ります。

アメーバのように移動しつつ微生物などを摂食する"動物的性質"と、
胞子により繁殖する"植物的性質"を併せ持つ単細胞生物。
公園などに実はよくいる、肉眼で見える程のサイズ感。
名前に菌がつくけど菌類ではなく、アメーバ動物と位置付けられている。

…ある日、本屋でとある粘菌の図鑑に出会いました。
そこから粘菌の存在を初めて知り、
種類によって異なる様々なビジュアルに衝撃を受けました。

元々、生物の教科書に載っている顕微鏡でみる世界が好きで
生きながらにしてアートな世界観を形にしたい。
と思い生まれたのが"粘菌シリーズ"です。